Japanese Association of Family Therapy
一般社団法人 日本家族療法学会

日本家族療法学会では、家族療法を多くの支援者に知ってもらうために、毎年「家族療法基礎講座」を実施しています。この講座の参加者の間で、ロールプレイ等の演習を軸とした研修を希望する声が多く寄せられたことから、このたび、試験的に“演習研修会”をオンラインで開催することとなりました。
家族同席の面接は、時に激しい感情が示され、セラピストも巻き込まれやすいので、慣れないうちは特有の難しさを感じるものです。一方で、それぞれの主張や関係性が顕著に現れて、その家族の理解に役立つ場面とも言えます。対立場面とは、家族療法的な視点や技能が発揮できるやりがいのある場面と言えます。例えば、対立場面と言わずに、「お互いに相手への要求を素直にぶつけ合う話し合い」と捉えると、面接の場がどう変わるでしょう。
今回は「家族の対立場面への対応」をテーマとして、1日の研修を行います。午前中は概要の講義から始め、対立場面へのデモンストレーション映像をもとにした演習と解説、およびQ&Aを行います。　午後は、午前のポイントを踏まえて、参加者が夫婦・両親の複数面接のロールプレイに取り組みます。オンラインではありますが、具体的な演習を通じて、日々の臨床実践へとつながる“勘どころ”を、体験的に学ぶことができる内容としました。
なお，Zoomでのオンライン開催となりますので、学会HPの家族療法基礎講座のウェブサイト上の「オンライン開催にあたっての注意事項」をお読みの上、ご参加ください。