新型コロナウィルス(COVID-19)に対しては未だワクチンも画期的な治療薬もなく、人類における歴史的な脅威となっています。世界で311万人以上が感染し、22.5万人が死亡しています(4月30日現在)
ウイルスは家族の生活にも影響を与えています。最後の別れもないまま荼毘に付される家族、高齢者の感染不安に怯える家族、感染と闘い続ける医療従事者の家族……。本来、家族は協力しあいウィルスに立ち向かうべきですが、テレワークの普及や学校閉鎖の継続などによる生活スタイルの変化が、DVの増加や夫婦関係の悪化、子どもの心身の不安定化といった状況を引き出しています。
しかし、悲観的になってはいけません。どんな家族にもレジリエンス(回復力)があります。
日本家族療法学会としては、今後もホームページなどを介して、家族を支援していきたいと考えています。学会における多岐にわたる理論モデルやアプローチ方法は家族の回復の手助けになるはずです。
一般社団法人日本家族療法学会 会長
渡辺俊之